Foldable 31cm Grey card diffuser Softbox (from Meking Studio, China)
↑これが商品名。特性を羅列しただけである。
"Counterfeit Flashdisc" と呼ぶべきものだ。
「灰色」を意味する英単語は "gray" が一般的だが、 (a を e に変えた)"grey" も間違いではないらしい。
(from MEKING Studio) |
(いずれ、中国でコピーされるだろうという)予想通り、
Fstoppers Flashdisc の「模倣品」が 出た。
本家が $50、米国外への発送を嫌う、のに対し、
模倣品は、本体 $18 程度、しかも世界中へ郵送料込みの価格である。
本家と比較するため、さっそく、eBay へ注文、10日ほどで到着した。
オリジナルへの『畏敬の念』など、まったく無い。
形は「いびつ」で、円形になっていない。
その「歪んだ形」のまま、宣伝写真に使用する、その神経にも恐れ入る。
羊頭狗肉(本家の画像で宣伝し、偽物を発送する)よりは「マシ」か。
内部構造・サイズ・縫製位置は本家と変わらない。裏のグレイカード構成も同じ。
実践投入は行っていない(当分は使う予定もない)が、紗膜は、青色へ偏位しそうな色だ。
製品全体に「特有の臭い」がある、中華製品はいつもそうだ。
しばらく風通しの良いところに広げておこう。
縫製が雑。
スピードライト固定用のゴム部分も、いつ「のびきってしまう」か不安。
しかし スピードライトには何の(例えば、ベルクロを貼り付けたりするなど)負荷、変更もなく、かつ、汚れても・紛失しても「それほど惜しくない」程度の価格。
eBay にアカウントを持つ者なら、「ものは試し」と注文したらいい。大きな後悔はしないと思う。
「これは 中華・模倣品だ」と気づく者は、そうそうおるまい。
「これは 中華・模倣品だ」と気づく者は、そうそうおるまい。
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(from MEKING Studio) グレイカードを写しながら、 ホワイトバランスが狂っている、とは「愛嬌」だ。 |
両者を比較する。
サイズはみごとに一致。
偽物が、歪(いびつ)な円形だが、本物だって完全な円とは言えない。
素材も視覚・触覚では相違が分からない。
重量もほぼ同じ。
裏面(発光しない面)のグレイカード構造も、各色の幅までも相同である。
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2時側に「黒いタグ(FS Flash Disc)」があるのが本物。 偽物は、グレーの縫製、ゴム部の縫製が「雑」である。 18% gray 部、黒との境界上部に「皺」がある。 speedlight 固定ゴムの縫製部にも「皺」 まぁ、実用上困るほどではない。 |
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上に乗るのが偽物、下が本物。 偽物の紗膜はやや蒼白い。 紗膜の厚さ、手触りはほぼ同じ。 |
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上;中国製。円周を覆う布地の終末は6時位置。 下:本物。終末処理は12時位置で、幅広い。 |
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←(左):本物。断端ゴム部が幅広く、余裕がある。 →(右):偽物。ゴムがきつく、(スピードライト挿入せぬ状態では)両円盤の距離がせまい。 |
オリジナルの FStoppers Flash ?[Dd]isc には申し訳ないが、(スピードライトの簡易)ディフューザとして使う限り、中国のコピー品で充分である。
いうまでもなく、コピー製品を販売することが非難されるべきだが、
「素人にも容易に複製可能」な程度の未完成品を、しかも適正と思われる価格の3倍もの値付けをして発売した FStoppers にも反省の余地がある。もう少しアイデアを醸成し、どこかに「真似のできないギミック」を組み込んで販売すべきであった。
コピー品 $18 でも、まだ「高価すぎる」ように感じる。
eBay 某店では、3個買うと 30% off. 一個あたり $13 になる。これが適正上限だろう。
興味があり、かつ面倒を厭わぬ者あらば、この3個組を購入し、そのうち2個をそれぞれ 2000円で友人に売りつけるがよい。ほぼ無料で1個を入手できる。
Amazon US では $20(米国内送料込み) で販売が始まった。
本品は、軽量で、手荒に扱っても破損の心配がない。それゆえ、中国から大量搬入が可能であり、おそらく、近日中に中華業者により、日本Amazonでも発売されるだろう。
初期価格 2000円 と予想する。ある程度は売れるのではないか。
耐久性不明。
結語:
Off-camera flash を使う者は、カメラバッグに1つ、(あるいは speedlight の数だけ)常備して損はない。現状、オリジナル FStoppers Flash ?[Dd]disc に明瞭なアドバンテージは存在せず、この「中華コピー品」で実用上充分である。
買うなら、$15 未満を狙え。