注意:
記載した記事は 2013/12 までに記述したものである。
情報は徐々に劣化・風化する。2014/01/19 で内容を「凍結」する。
間違い・勘違い・時代遅れなど多数あろうが、寛恕願う。
本来なら「消去」すべきだが、
このまま放置する。「過去記事」として読んで欲しい。
2014 / 9月
本機販売元 Poland Asitis 社から、第2弾 RoundFlash Dish が発売された。
両者を区別するため、RoundFlash Ring と呼ぶ。
記載した記事は 2013/12 までに記述したものである。
情報は徐々に劣化・風化する。2014/01/19 で内容を「凍結」する。
間違い・勘違い・時代遅れなど多数あろうが、寛恕願う。
本来なら「消去」すべきだが、
このまま放置する。「過去記事」として読んで欲しい。
2014 / 9月
本機販売元 Poland Asitis 社から、第2弾 RoundFlash Dish が発売された。
両者を区別するため、RoundFlash Ring と呼ぶ。
RoundFlash
ラウンドフラッシュ (商標を勝手に「カタカナ」書きして良いのか?)
google 検索で 日本国内での「使用報告」を検索してみるが、
「日本語による使用経験記事・レビュー」は見つからない。(2013/09/28)
注文から到着までの経過と、初期使用感を報告する。
事前研究
長所・ドーナツ光が均一であり、欠損がない。
・サイズが大であることから、ソフト光である。
・軽い。
・小さくたたむことが出来る。常時携行も可能。
・リモートトリガーを使えば、(独立した)ソフトライト光源としても使える。
・リーズナブルな価格。
・被写体・眼球に、完全円形(ドーナツ形)の Catch light
・まだ使用者が少ない(ので、自慢できる)。
短所
・AF 補助光が無効になる
・manual focus, zoom など鏡胴操作が不可、あるいはきわめて困難。
・光量は(speedlight 発光量より) 1.5 EV 程度減弱する。
・大きすぎる。(ポートレイトの際、被写体と撮影者が隔絶される。)
・強力な(ネオジム*)磁石が使われている、磁気媒体への影響が心配。
・聞いたことのない販売元であり不安だ。
・まだ使用者が少ない(ので、情報不足)。
* 「ネオジウム」は誤りである。(私は、ネオジ「ウ」ム と発音していた。どうして誤記憶を形成したか、原因は定かでない。「ネオジウム」の方が「語呂」がいい、5音節の方が日本人には定着しやすい、ことが主因ではないかと考える。)
どこで買うか
Poland asitis : 本体 EUR 109 + 送料 EUR 7
eBay : MxCamera (Hongkong) など USD 136
amazon.com ×
amazon.co.uk ×
amazon.fr ×
amazon.ca ×
amazon.cn ×
amazon.it ×
amazon.es ×
amazon.com.br ×
amazon.in ×
Poland からの個人輸入経験はないが、どこに頼んでも(たいした)価格差はない。
本社 asitis に注文することにした。
到着まで
・某月09日 08:00 PDT 注文、直ちにPayPal 支払い確定の通知。・同月09日 08:31 PDT 本社よりメール「入金確認した。48時間以内に発送する。」
・同月12日 13:27 PDT 本社よりメール「発送した。track # は RR**** である。」
・同月18日 13:20 JST 自宅玄関で、日本郵政配達人より受け取った。
注文から9日、予想より早く到着した。
eBay でも購入可能だが、「本社 Poland から、10日以内に到着する」のであれば、本家注文が良いだろう。
以下の記述において、カメラの頭部・ホットシューに装着して光源とする、いわゆる「ストロボ」「クリップオンストロボ」「フラッシュ」のことを、Speedlight と記載する。
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30cm x 20cm x 15cm 程度の「簡易包装」で到着した。 あちこちで「投げられた」だろうが、 内容物に損傷はなかった。 |
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発送元拡大 Kraków, Poland か、 映画「シンドラーのリスト」を思い出す。 まさか 「Kraków と何らかの縁を持つ」ことになろうとは、 思いもよらなかった。 |
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「収納された状態のサイズ」は「空気が抜けたハンドボール」 というところか? もっと良い「たとえ」が欲しいが、思いつかない。 大きなカメラバックなら常時携行可能だろう。 独立したマニュアルはない。 説明は、この「しおり」だけ。 説明は英語。 製造元 サイトを見れば、使用法は一目瞭然。 『使い方が分からない人』が購入することはなかろう。 |
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外径 45cm, 内径 11cm。 全体的に「しっかりした作り」である。 縫製もきちんとしている。 折りたたみ・展開を繰り返しても、そう簡単には壊れまい。 各種「中国製品」に比べれば、極めて優秀。 持ってみて「不安」を感じる部分もない。 |
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ネオジム磁石は「ほどほどに強力」 カチッ・カチッと固定する音は「小気味よく」、 よくできたギミックである。 外周の「脚」は、レンズ固定の五角形のゴムの頂点方向に 一致して、5組である。 日本人が作ったら、ここはどういう「仕組み」を考えただろう。 磁気メディアへの影響は不明。 |
ポートレイト実例
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「カメラ - 眼球」の距離 約 30cm |
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Roundflash は被写体の左肩に触れている。 |
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メガネレンズ表面の反射。 |
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catch-light は「大きさ以外に工夫の余地がない」、 いつもいつも使っては「有り難み」がなくなる。 『ワンパターン』と笑われるだけ。 「この人こそ」と思う「美女か、小児」を選んで使うべきだろう。 |
上半身ポートレイト実例を表示したいが、
「モデル」が、公開を拒否。
RoundFlash 本体により、撮影者(カメラマン)と被撮影者(モデル)が隔絶される。
あるモデルに言わせると「圧迫感がなくて良い」と言う。コミュニケーションは声を出せばよいのだ。
この「隔壁」は、ペット(犬・猫など)の撮影時にも、「撮影者の圧迫感をいくぶん希釈する」という意味で、役に立つかもしれない。
私の身近には、被写体ペットがいない。
俯瞰・無影撮影
傾けることができないもの(例えば食卓のうどん)を俯瞰で(真上から)撮影する。内蔵・外部 speedlight 一灯では、「影」を消すことが困難であった。
無影撮影に RoundFlash は有効である。
意図通り「無影」であるが、「無影」であるがゆえに「立体感」を失う。
これを元に、わずかなサイド光を加えるなど、工夫の余地あり。
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湯気でレンズが曇った。 roundflash のせいではない。 |
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料理記録写真 |
ソフトボックスとして使う
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YN560-III を単独装着し、 RF603 でワイヤレス発光。 ソフトボックスとして使う。 この状態で使えるのだが、 しっかり握る場所がなく、不安定である。 そこで… |
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小型カメラ・ビデオのための固定具を使う。 「ハンディグリップ」と呼ぶらしい。 もちろん これも Roundflash を使って撮影した。 eBay で600円ほど。 上端の hot-shoe アダプターは、 RF603(リモートトリガー)の「おまけ」。 |
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Roundflash 自体が軽量のため、 グリップ下方をゴム止めするだけで安定する。 使用中に「くるり」と(頭が下に)回転する心配もない。 全体で 700g 程度であり、 長時間 保持しても「左手」が疲れることもない。 |
Zoom, MF 鏡筒(胴)操作
・Roundflash 後面(レンズのマウント側)に僅かな「隙間」があり、そこに指を入れ操作可能な場合、・Roundflash 前面 (レンズフィルター側)に手を回し入れて、操作可能な場合が
ある。
レンズ直径、操作リングの位置によりけり、である。
確かに不自由ではあるが「全く操作不能」というわけではない。
困るのは、「古くなってズーム抵抗が緩くなったレンズ」である。左手で鏡胴を支え続けることができない(Roundflash 前面に腕を回すと、円形の発光が得られない)ので、特定のズーム位置で固定するのが困難だ。
35, 50mm 単焦点レンズで、かつカメラの AF が信頼できるなら、鏡胴操作は不要だが、
あまりに小型のレンズ(特にパンケーキと呼ばれる薄型レンズ)では
1. ゴムバンドでの固定が困難。
2. Roundflash 洞開口部で画面が蹴られる。
高級・大型単焦点レンズ(各社 85mm など)なら使い心地が良さそうだ。
残念ながら所持していない。
AF 補助光
カメラ本体から あるいは Speedlight からの AF 補助光が、Roundflash で遮光され、(AF 補助光としての意味が)無効になる。(私は YN560 系という「貧者のライト*」を使うので、 AF補助光など もとより存在しない。) 補助光が必要なほど暗い所での撮影では、ペンライトで、焦点位置を照らすことで、代用できよう。* Price/maxGN (価格 ÷ 公称GN値) を計算せよ。1 GN あたり100円が貧者相場。
光源ズーム
下記 Scott Lewis 記事によると、「speedlight の ズームを変化させると、発光の様子が変わる」
と記載されている。
が、YN560III の ズーム 24mm でも、105mm でも「出力される光りの形・強さ」とも相違はわずかであった。
TTL 調光
いつか実験しようと思いながら、ついに放置。
今後も実験予定なし。
Compact カメラでの使用
・Hotshoe なし、 内蔵フラッシュ なし
Roundflash は使えない(だろう)
・Hotshoe あり
レンズと、speedlight 部の距離が極端に短いと使用困難。
リモートトリガーを使うか、
内蔵フラッシュから、speedlight を slave 発光させる。
・沈胴式レンズを採用したカメラ
Canon Powershot G15 での使用経験
Roundflash は使えない(だろう)
・Hotshoe あり
レンズと、speedlight 部の距離が極端に短いと使用困難。
リモートトリガーを使うか、
内蔵フラッシュから、speedlight を slave 発光させる。
・沈胴式レンズを採用したカメラ
Canon Powershot G15 での使用経験
画像準備中
小型 Speedlight 使用
SUNPAK PF20XD (GN 20) の使用例
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単4電池2本駆動、光量 GN20、中国製、 外見は「玩具に毛がはえた」程度、 比較的高価 (6000円を越える) だが、 カメラメーカーに依存しない、 マニュアル発光、調光5段階、同調発光 かつ RF603 でリモート制御可能 など 「このサイズでは類似相当品がない」 |
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裏面=コントロール面 無駄に大きい on/off ロータリースイッチ 暗いところでは、現在の設定がみえない調光スイッチ 爪楊枝が必要な シンクロ切り替えスイッチ デザイナーは「外部光源」を使ったことがあるのか 疑問に思うほどだ。 しかし、それを補って余りある「便利さ」。 これが 3000円未満なら「万人に勧める」のだが。 |
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RF603 に装着する。 合体した姿は「フレミングの法則」を示す指のように、 互いに直交する方向に飛び出しがあり、 美しくない。安定も悪い。 ただし、 双方のスイッチ類が干渉しない点だけは良い。 |
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roundflach の speedlight 装着部の ベルクロベルトで固定して、「クルッ」と内側に倒す。 |
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この方法では、きわめて不安定である。 speedlight がいつ落下しても不思議でない。 室内でちょっと撮るくらいなら良いが、 戸外で、本気で使うのなら、 PF20XD に「粘着ベルクロテープ」を貼るなど、 落下防止の工夫が必要。 |
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発光面の「均一性」はほぼ良好である。 画面「上」(または「北」)が PF20XD を固定した側である。 固定した側にわずかな光量落ちがある。 テーブルフォトの補助光、 ポートレイトの影消し、程度なら、 多少は役に立ちそうだ。 |
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RoundFlash with PF20XD 作例 光の均質性は良好。 光量が少なく、しかも手持ち撮影である。 focus 域が深い画像には向かない。 |
考察
・期待通り(もしくは、期待以上)の「モノ」としての完成度。・発注から到着まで迅速だった。
・catch-light は美しい。しかし、飽きる。
・無影マクロ(的撮影)に有効、これも飽きる。
・ソフトボックスとしても有効。
・日本円にして 7000円までなら、強く推奨するが、
(YN560-III が 8000円以下で購入可能であることを基準に、
せめて speedlight より安価であって欲しい)
・現在の価格であれば、「誰にでも勧める」とは言いがたい。
・持ち歩くと、(これが普及するまでは)注目を浴びること間違いなし。
・a. ソフトボックスを持っていない、b. リングライトを持っていない、c. スピードライトを持っているが使用頻度が少ない。以上 a, b, c を同時に満たすなら、購入の価値あり。
欠点・改善希望
・ レンズ固定のメカニズム
・ 価格
・ 交換部品
・ 交換部品
競合品
・マクロ用の小型 ringflash は競合外として、ここでは扱わない。・ Ray flash
(海外では)評判がよろしい。
機会あれば使ってみたい。
・ Orbis ringflash
「銀一」取り扱いで、大型カメラ店に常備されている。
光が硬そうだが、使ってみたいと思う。
カメラと一体化するには、『大袈裟な補助具』が必要である。
それだけ出費するなら、レンズ一本を買い足したいと思うのが通常感覚。
・ O flash (ring adapter)
どう見ても「真円」にならず、「上端が欠ける」
$40 と安価であるが、使おうとは思わない。
国内アマゾンにも出品あり。
買っても、おそらく、1・2回使用後「お蔵入り」すること確実と直感する。
買わぬが吉。安物買いの銭失い。
・ AlienBees ABR800 Ringflash
これは、素人が手を出すようなものではない。
プロ用。
・ Hensel ringflash
これもプロ用。
リンク
使用例
ネット上の実例は Flickr photo pool に多数あり。flickr (RoundFlash group)
顔が画面で埋め尽くされる程度に接近したポートレイトに有効。
完全ドーナツ形のキャッチライトが美しい。
全身撮影のポートレイトでは特に有意義と思えない。
昆虫マクロにも有効らしいが、撮影シーン不明。
マクロほどでなくとも、「無影静物」撮影に有効。
キャッチライトの大きさと、撮影距離の関係につき、誰も語ってくれない。
Instagram にも散見されるが、Flickr との重複が多い。
あまり参考にならない。
Instagram tagged with #roundflash
Reviews
英・独・仏・西語だが google 翻訳などを使えば、大意は汲み取れる。全般的に「高評価」 である。
19. Gedgetmac, 2013/09/12
詳細な review。欠点の指摘もあり、参考になる。18. KubeStudio(Jon Hernandez), 2013/09/04
Hensel ringflash との比較写真あり。17. Foto ois kiva, 2013/09/01
Short report というか、blog の一記事。16. 500th.net by Martin Joergensen, 2013/08/26
具体的な内容がない。15. One Ring Flash To Beat Them All, 2013/08/13
14 を引用しているだけで、ほぼ無価値記事14. Strobist, 2013/08/12
実例が少ない。磁石のことを気にしすぎる。13. Scott Lewis, 2013/07/11
mobile softbox として評価する。12. Jerome Courtois, 2013/07/04
ズーム困難という欠点あるが、ポートレート撮影には好適だ。11. Thomas Reinmann, 2013/04/25
髙評価、実例あり。だが、有益情報なし。10. The Phoblograper(Chris Gampat), 2013/03/16
柔らかい光が好みならこれを、硬いの好きなら Ray を選べ。09. Test De Matos(Nicolas Bernard), 2012/11/06
単純な紹介のみ。Review になっていない。08. Giovanni Savino Photography, 2012/09/10
極めて「高評価」。 欠点は、「被写体」と隔絶することだけだ。07. DPreview(T. Kachadurian), 2012/09/09
実例なし。3つの欠点指摘。だが高評価。06. Photo-Tips-Online, 2012/08/28
前バージョンと比較。マグネット固定のギミックを高評価。
撮影例数点あり。04. QuestionsPhoto, 2012/03/28
長文記事。実例あり。高評価。03. PhotoPraxis, 2012/03/01
雑誌記事1ページのスキャン pdf (独語)
前バージョンの評価だが、鏡胴操作写真など説明がある。
RayFlash との比較。大きさ・柔らかさを評価。
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