2017年5月23日火曜日

FlashQ Q20

FlashQ Q20 (LightPix Labs)
also known as "Flash Q20"


2015 年 INDIEGOGO(Crowd Funding site)にて拠金を募ったが、
協賛は目標額の 1/4 程度にとどまった。



あれから約2年、「投資に頼らず」商品化された。
製品の特徴・外見は、初期に提出されたものと「全く同じ」に見える。
2年前の構想と、商品化されたものを比較すると良い。



(2017年)5月上旬から発送可能となったので、さっそく購入した。
注文1週後に到着した。
価格は上記サイトで確認されたし。





同梱品一式。
収納袋はベルベット調の巾着。

サイズはタバコ大。(59 x 99 x 29 mm, バッテリー無しで115g, 込みで 172g)
単三2本で、GN20。
フルサイズカメラで焦点距離 32mm レンズに相当する照射角。
ユニバーサル・ホットシュー対応(カメラメーカーに依存しない)。


ない・無い・ない・無い:
  • 発光量が少ない。(GN 20)
  • 標準装備の減光装置(ディフューザ)がない。
  • 汎用ストロボ・ディフューザを取り付けることができない。
  • キャッチライト用白板がない。
  • 照射角ズーム機能がない。
  • 上下方向の首振りは90度までしかできない。
  • 左右方向の首振りは全くできない。
  • 測光機能がない。
  • FP発光ができない。
  • 高速充電できない。(フル発光時、充電7秒)。
  • 日本の「技適マーク」がない。
  • 保証書は付属しない。
  • 充電終了音がない。
  • (本体の)オートパワーオフ機能がない。
  • マルチ発光(連続ストロボ発光)機能がない。
  • 1/3 あるいは 1/2段の微調整機能がない。
  • 故障時の保証、修理サービスは期待できない。
  • (送信機の電池は付属するが)本体側の電池は付属しない。
  • 全体構造が無骨(ぶこつ)で繊細さがない。
  • 黒と白しか、バリエーションがない。
  • 三脚固定孔が正中にない。
  • 収納袋が付属するが(落下時に本体を保護する)クッション性はない。
  • (日本国内に)使用者が少ない。
  • 耐久性についての報告・資料がない。
以上(筆者が思いつくままに)列挙した項目中、2項目以上に対し「それでは困る」と感じるのなら、このライトは「あなた向きではない」ので、以下を読むのは時間の無駄である。


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本体側面が直線的であり、どの向きにでも安定して置くことができる。
受信機能は本体に組み込まれ、発信器も本体の一部として収納される。
遠隔操作可能距離は 10m。
送信機側で、光量をコントロール可能(1/1 ~ 1/64 の7段)
底面に三脚固定孔がある。
収納袋・カラーフィルターが付属。
前代の送信機でもコントロール可能である。
Manual / S1 / S2 / Video モードあり。
弱いながらモデリングライトも可。


気になる点:
本体・送信機のペアリング 操作(2個のボタンを同時に3秒以上押す)の難度*が高い。ボタンが小さいことも一因である。(*高いのは難度であり、難易度ではない)
一般には、「初回一度だけペアリングすれば良い」ので、たいした問題ではないのだが、送信機を複数所有する場合は大いに困る。
本体・送信機、いずれも「オートパワーオフ」機能について記載がないが、おそらく、
・本体にオートパワーオフ機能はない。
・送信機は5分程度で自動的に電源オフとなる(と思われる←前代がそうだった)。


------
GN20 程度、カメラ機種に依存しない、オフ・カメラ発光、トリガー側で発光調節可能、などの特徴がある speed-light として、現在のところ唯一無二。
「技適マークなし」、「耐久性」を心配する向きもあろう。

ブログ主(筆者)には、ほぼ理想形である。
壊れるまで持ち歩く。

単三2本装着での総重量。

高級感はないが、全体の造形はしっかりしている。
稜は美しく面取りされ、不要な突起も、ガタツキもない。
工業製品として合格。

ほぼ直線でのみ構成され、「あか抜けない」印象であるが、
「どの面を下にしても安定する」のはメリットである。

奇を衒った
「Canon フラッシュ スピードライト 270EX II」
など、どの向きに置いても不安定である。
あれは、デザイナーの自己満足である。

見慣れぬ「発光部の回転方式」だ。
0, 45, 60, 75, 90度にクリックがある。
(クリック以外の角度では固定できない)

透明アクリルと、1/4 円柱部との間に
色フィルターを挿入する。
フィルター挿入部に適度な抵抗があり、フィルター落下の心配はない。
国外のブログで、「フィルターが落下しやすいので構造上の欠陥である」
と評価している者もいる。

本体とトリガーは「機械的フックで固定」される。

本体・トリガーの固定は(プラスチックではなく)金属部品が
使用されている。
ぐらつくことなく、実用上 必要充分な精度である。
本体側の嵌合部は金属製で、前後に対称《シンメトリー》である。
送信機・奥部に金属接点がある。
本体嵌合部とこの接点が電気的に接合し、
送信側の電源オフの状態でも、本体電源オンであれば、
カメラのホットシューに取り付けることで、
オン・カメラフラッシュが可能である。

嵌合部が前後に対称であることから、
送信機を前後逆に取り付けてみた。
(予想通り)それでは機能しない。





海外には多数の review がある。

たとえば、ここ
Xlightphotography

筆者が、メーカーに変わってレビュアーの批判に反論したい。

THE BAD
・Not powerful enough for “heavy duty work”.
200ml 入りの牛乳パックに対して、「500ml 入っていないから良くない」と言っているようなものだ。ナンセンスな批判だ。GN20 ならでは活躍場所がある。
GN60 程度が必要なら、すでに多数の選択肢がある。
この「手のひらに載る」サイズが貴重だ。

・Flash head does not swivel sideways.
オフ・カメラで自由に設定できることが「最大の利点」なのだ。
対象物の 上・下・右・左・後方・前方どこからでも照射できる。
On-camera で左右にクビが振れないことなど全く欠点ではない。

・Manual flash only. Might not be good for beginners.
TTL, HSSなどに対応すると汎用性がなくなり、巨大化する。
むしろ、初心者が TTL などに頼らずマニュアル発光を使う方が望ましい使いこなしだと思う。
純正の何万円もするフラッシュより、ずっと利用価値が高い。
比較的安価であることから「いつでも持ち出そう」という気になる。

・Lacks flash accessories.
ディフューザーのことを言っているのだろうか。
乳白色のフィルターが同梱されている。
その他、市販のディフューザーを使って いくらでも工夫できる。

・Small triggers that you might lose.
可能な限り「小型化」されたものに対して、「小さすぎて、無くすかもしれない」との批判は笑止千万。
このサイズでリモート操作ができることこそ称賛すべきだ。
紛失はユーザーの責任であり、メーカーの責任ではない。


結論:

小型のリモートフラッシュは何かと便利である。


-----
以下、雑談。

(筆者が所有する)GN20 汎用スピードライトを簡単に比較。
いずれも中国製。

GN20 前後の小型 speed-light

SUNPAK : PF20XD
VILTROX : JY610II

PF20XD も JY5610II も、リモート機能がないので、比較すること自体がナンセンス。
(いずれも FlashQ Trigger set を使って、off-camera 使用している or いた。)
サイズはほぼ同程度である。

PF20XD : 単4電池駆動(その分、軽量である)。光量調整5段。モードスイッチが異常なほど使いにくい。Slave1, Slave2 モードとも反応が悪いとの報告多数あり。

PF20XD(右)
単4二本駆動のため、小型・軽量。
操作ダイヤル、操作スイッチの仕様は落第レベル。

PF20XD : 現在は販売されていない(のではないか)。
長い間活躍してくれた。


JY560II : GN22 とわずかに明るい(誤差範囲ともいえる)。フル発光でのリサイクルタイム 4秒。調整が 1/3 EV 幅で可能。最小 1/128 EV。


JY560II
微調整可能だが、筆者には不要なステップで、かえって使いにくかった。
単三電池2本駆動。電池収納部がギリギリのサイズであり、
eneloop 電池を入れると取り出すのに難儀する。

全体が局面で構成されているため、設置場所を選ぶ。

2015年6月30日火曜日

FlashQ

FlashQ

この記事内容は、 2015年2月時点のものである。
(その後 わずかずつ修正・訂正、加筆している)


私が、コンパクト(レンズ交換不能)カメラに期待するもの、
1. まともな常設ファインダー(ホットシュー取り付け型は認めない)
2. ユニバーサル ホットシュー
3. フラッシュを内蔵しない
・ ピクセル数ほどほど
・ タッチスクリーン不要(まぁ、あってもいいけど)
・ 狭角より広角
・ 高速起動

1, 2, 3 の条件を同時に満たすコンパクト機を待った。

Panasonic DMC-LX100 が、上記条件を満たしたので碌に考えもせず入手した。

一部の「デジタル一眼中級機、ダブルズームレンズ付きキット」より高価であるが、
期待に違わず「使うことが楽しくなる」カメラである。

さっそく、off-camera flash を試みた。
(off-camera flash を OCF と略す方がいる。対語である on-camera flash も OCF であり、英字3文字の略称として、合理的選択ではないと思う)

Panasonic 純正のフラッシュライト DMW-FL70(‐[KS])? を使えば、3台までのスピードライトをコントロール可能だ。TTL調光もできる。しかし、

・(電波でなく)光による遠隔操作は距離に限界があり、
・ 晴天戸外、障害物越えで反応しない、
・ (わずかであっても)本体に装着したフラッシュのコントロール光は不要・醜悪である。(これを消すために IRフィルターを貼ったり、Nikon の IR パネルをつけたりとご苦労様なことである。)
・ LX-100 は良いカメラだと思う。しかし 専用品を買い揃えて Panasonic と心中する気はさらさらない。できるだけ汎用品を使いたい。
という理由で、「私は」純正品に全く関心がない。


1. Yongnuo (RF-603N II|YN560-TX) with YN560-(III?|IV)*
2. Godox FT-16S with V850

で問題なく off-camera flash が使える。
SS も 1/1000sec まで確実に同期し、マニュアルで光量調整、複数ライトの構成も可能。

* regular expression
YN560-II or YN560-III or YN560 IV
を表現するのに YN560-I(II?|V) も形式的には正しいが、理解しがたいだろう。
常識的には YN560-(II|III|IV) だろうな。


早くも結論。

Panasonic DMC-LX100 で Off-camera flash を いますぐ、かつ安価に実現したいなら、

・ YN560-(III|IV) : 8000円程度
・ RF-603N II : 2個セットで 3600円

注文して2日後には自宅に届くであろう。(上記は日本 Amazon 価格)
しかも、カメラメーカーを問わず、使い回す・使い続けることができる点も優。

蛇足:
 YN560-III + RF603N II 1機ずつのセットを 9000円以下で販売すれば、売れるだろう。
 多少安価であっても YN560-II を選ぶメリットはない。たいへん使いにくい。
 RF-603 初期型、および Canon 対応型は勧めない。RF-603N II のみ推奨。
 Godox も優秀だが、充電池品質に不安があり、しかも高価である。推奨しがたい。 ◆


が、Yongnuo にせよ Godox にせよ
・Transmitter (発信機)が大袈裟で、不格好である。
・ スピードライト本体も大きすぎる。(体積比でカメラ本体の3倍?。せっかくの小型カメラを使う意味がスポイルされる。)




RF-603N II with YN560-III
speedlight が異様に大きい。

RF-603N II on the hot-shoe
色調の統一感は保たれる。


RF-603N II on the hot-shoe

LX100 の鏡胴ダイヤル操作がやりにくい。

全く操作できないというわけではない。

YN-560TX on the hot-shoe
and YN560-III

『頭部肥大』である。
こうなると、LX100 を使うことを疑問に感じる。


YN-560TX

この状態で 560TXの各種ボタンを操作するのは、
非常に不安定である。


Godox FT-16S on the hot-shoe
and V850 speedlight

Godox FT-16S on the shoe.
カメラと発信器の組み合わせ外見としては、これが一番かっこいい。
リング操作にも支障をきたさない。

蛇足:
当ブログの過去記事に 「RF-603C を Four-Thirds 用に改造」の記録がある。そこで改造したRF-603C は、残念ながら LX100 では機能しなかった。
現在、Four-Thirds カメラで Yongnuo 発信機を使うなら、「RF-603N II」 が確実である。(RF-603C II でも可能と聞くが、私は所有していない。) 
蛇足ここまで ◆





ここまで、長い前置き。

ここから本題である。


そこで

  Crowd funding* 出品の頃から存在が気になってはいたが、
  「買っても使いそうにないな」と購入を躊躇していた。
  今回、LX100 に使うと言う大義名分が立ったので

 LightPix Labs FlashQ を、香港に注文。 
送・受信機のペア $39, 日本への送料 $6, 合計 $45
注文後 5日で到着した。

*
クラウドファンディング : crowd funding
クラウドコンピューティング : cloud computing

「クラウド」を日本語で発音すると、上記二者を区別することは困難。
英語では綴りが異なるのが面倒なところ。◆ 以上蛇足

宛名はシールでなく、
「女性の字」による手書きであった。
「手作り感」があって嬉しい。

「女性の字だ」と言うのは、私の希望・妄想である。

何か「大きさの対照となる物」を入れるべきだったな。
11.0 x 7.5 x 3.5 cm
薄い段ボールの小箱。

英文のマニュアル
「リモート発・受信」の単機能だから、
読む必要もないくらいだ。

ほぼ相同の
左(←):発信機、右(→):受信機
サイズは 2.5 x 2.5 x 1.5 cm
重量わずか 10g 

送信機・受信機とも
「ロック機構」がない。
それゆえ、受信機が重量級のスピードライトを支えるには不安である。
[micro USB] --- [Prontor-Compur]を両端に持つコードが同梱されている。
コードの使用例と設計の悪さを後ほど提示する。

電池は CR2032 各1個。
電源ボタン  連続3秒押しで on/off
電源 on 時に LED が赤→緑→青と点滅する。

「電源が入っていること」を示すLED 点灯はない。
これはちょっと残念だ。
ただし、Test ボタンを押すと 赤LED で確認可能。

無操作 15分でオートパワーオフとなるので、
「電源を切る」という操作は事実上不要である。
これは精神衛生上きわめて良い。

マニュアルによると、電池寿命は
10万発光 あるいは 6ヶ月間のスタンバイ状態という。

比較的入手しやすい電池であり、マニュアル通りの寿命であれば
すばらしいことだ。

「うっかりもの」の私には、
電池を交換する前に、どちらかを紛失する可能性の方が高い
と思われる。

もし紛失したら、また買い直すか?と自問すると、
「おそらく、二度目は買わないだろう」

DMC-LX100 に「送信機」を装着。
「純正オプションか」と見まごうほど、まったく違和感のない色調・統一感である。
ただし、あと 5mm ほど前方に固定されれば さらに完璧であった。



レシーバ側を見てみよう。

スピードライトホットシューで結合。
スピードライト側のロックリングで結合は強固だが、
レシーバーの台座は簡単にはずれる。

レシーバーとスピードライトを、
付属の mini USB - PC sync で結ぶ。
コードと合わせて12g 程度である。


極めて軽量であるため、落下の可能性は低いが、
もし、このスタイルで実践使用するなら、
テープで固定しておきたい。

なお、この接続状態で、数回トリガー発光させた。
その直後に Speedlight YN560III は調光不能に陥った。
PC sync 接続と故障の因果は不明だが、
なんとなく「後味が悪い」


レシーバーと mini USB 結合部。
しっかり奥まで挿入したが、2~3mm の間隙がある。

動作上、何の問題もないが、
日本の製品では考えられない「設計上、つめの甘さ」である。


FlashQ は、「発光タイミングを受信機に伝える」だけのものである。
TTL など無縁、さらに、発信側で調光することもできない。
ただ、それだけの機能だが、活用の幅は広い。


LX-100, FlashQ, PF20XD

GN60 クラスの YN560 など、もちろん問題なくリンク発光する、が、
(前半にも記述したように) LX100 に大型ストロボは似合わない。

現在、比較的容易に入手可能な、小型マニュアルスピードライトが、
SUNPAK PF20XD である。

LX-100 のほぼ半分の体積であり、
FlashQ でリンクするのに、サイズの上でのバランスは良い。
GN20、マニュアルで5段調光が可能。
単四電池2本で駆動する。

PF20XD はトリガー電圧が特殊であり、いくつかの遠隔トリガーでは発光しない、
と言われている。

今回も購入前、そのこと(FlashQ 経由で PF20XD を遠隔発光できないのではないか)を心配したが、杞憂であった。

カメラ(LX100)とスピードライト(PF20XD)のサイズバランスは良好
PF20XD のデザインは最悪である。

このセット全体で、入門一眼(本体+キットレンズ)の体積より小さく、
重量も軽い。
これくらいが「常時持ち歩く」ことが可能な上限。

合成画像にあらず。発光の瞬間を撮影した。
撮影方法を推理せよ。

eneloop 単四 2本込み。

・ SS 1/1000 sec までは、100% シンクロする。発光ミスは全くない。
・ SS 1/2000, 1/4000 sec でのシンクロ成功率は 20% 程度。(5回に1回成功)
(1/2000 と 1/4000 でのシンクロ率はほぼ同程度であった。1/2000 の方が成功率が高いだろうと予想していた。)

成功率が低いとはいえ 1/4000 のシンクロは嬉しい。
さすがにこの速度で使うときは大型スピードライトがのぞましいが。

便利なこれらの組み合わせだが、LX-100, FlashQ と比べると PF20XD のデザインが「ダさい」。
中国の家内工場で「片手間に設計し、生産している」感丸出しである。(そうじゃないかもしれないが、そう感じさせるスタイル・デザイン・操作性)

LX100 級の、ハイクラス・コンパクトカメラに相応しい、「スタイリッシュな小型スピードライト」が欲しい。





公称・電波到達距離は 10m と言う。→ 見通しのよいところでは 25-30m まで届く。

LX100 + PF20XD + FlashQ の全体積で YN560クラスのスピードライト1個より小さい。
重量は合計で 530g 程度である。

創世記1章3節 「光あれ」。光を工夫する楽しさよ。
私は、
「レンズを買い足すより、Off-camera flash を追加する方が安価でかつ楽しみが広がる」
と常々主張しているのだが、残念ながらそれを聞き入れる初心者はいない。
初心者は、
・スピードライトは(高価な)純正を購入するのが当然と思っている。
・スピードライトは暗いところで使うものだから使用頻度が少ないと思っている。
・何のことか知らずとも TTL というものが優れていると思っている。
・安価なスピードライトは、使いものにならないと思っている。
・ダブルズームキットの次に買うべきは、明るい単焦点レンズだと思っている。
・その結果、誰もが高価なレンズを買い急ぐ。
・そして、あっという間に(新レンズに)飽きる。次のレンズを物色する。を繰り返す。


収納の工夫


「わびすけ」のがま口ポーチ(小)
わびすけサイト


外装は帆布製であり、ある程度の衝撃吸収が期待できる。
内部は防水処理されており、多少の防水効果が期待できる。
ワンタッチで大きく口が開くので、取り出しやすい。

(大きく口が開くので、内部のものを落としやすい ともいえる)
このなかに常備するのは、以下の3点


スピードライト
リモートトリガー1組
ホワイトバランスカード


いずれも、「カメラに依存しない」小物である。

トリガーは、うっかり転がり落ちそうなので、
ビニール小袋に入れている。
この状態で、
内部のものが跳ね回ることはない。

もとは、化粧用小物入れ。
よもや撮影用品が入っているとは思われまい。
口金の玉(ひねり)が正中真上でなく、

やや側方にずれているのも良い。

「唐草模様」といえば「盗賊」を連想。

あるいは「東京ぼん太」か。
人前でこれを取り出すと、

「何だろう?」という意味の笑いがおこる。
中身を出すと、再度の笑い。

LX100 カメラ本体も収納できるが、
出し入れの際
口金でカメラ表面(のどこか)が

必ず擦られるため、
精神衛生上よろしくない。

カメラ収納には向かない。

FlashQ

話が散漫になり、自分でも何を書いているのか分からなくなった。

まとめよう。

今回は、Panasonic DMC-LX100 で使用することを前提に購入した。
その他、数台の SLR でも使った。
いうまでもなく、いずれにおいてもリモート・トリガーとして確実に作動する。


Good:
・ 軽量、小型
・ テスト発光可能(初代 RF-603 はこれができなかった)
・ 電池寿命が長い。電源オフにする必要がない。
・ 汎用(カメラ・スピードライトともメーカーに依存しない)
・ (今回実験していないが)多灯制御が可能という。
・ (ワンペアでは試しようがないが)混線せぬようチャンネルを自動設定するという。
・ 今回は無難に黒を購入したが、カラーバリエーションがあるのは良い。


Poor:
・ 小ささゆえに、落下・紛失への不安あり。(贅沢な悩み)
・ ロック機構なし(ただし、ロック機構を付加してサイズ・重量が増える方が困る。)
・ 遠隔調光不能。
・ 技術基準適応外(まぁ、今後も申請されることすらないだろう)
・ 電源 on/off 小ボタン3秒押し。On は困らないが、「一時的に off にする」ことができない。


Uncertain:
・ 送料込み $45。Yongnuo 機に比べれば高価だ。一方、サイズと独創性を考えれば納得できる価格とも思える。

 
Problem: (FlashQ の問題ではない)
・ 優秀な小型コンパクトカメラ、小型トリガーが市場にあるというのに、それらに似合う(スタイリッシュで、小型の)スピードライトが存在しないこと。


Recommend:
・ Off-camara flash を実践している者はすでに何らかのリモートトリガーを所有している。そういう者が追加購入するほどの価値は認めがたい。
・ マニュアル調光可能なスピードライトを持っており、Off-camera flash を始めるには適。(最適とは思えない)。
・ 若い女性が、小型ミラーレスカメラ+FlashQ+小型スピードライト を使って撮影する姿(撮った画像がどうであれ)を想像すると、嬉しくなる。


Absolute recommend:
・ リモートトリガー収集家には無条件推奨。


ネット上の記事


PetaPixel 記事

「シンクロ速度は 1/250 sec 以下」と書かれているが、実証せず、単に販売元の記載を転記して、記事を書いているのであろう。
実際は、
「シンクロ最高速度は、カメラにより異なる。多くのカメラで 1/250 sec は使える」
が正しい。


FlashHavoc 記事

単なる紹介のみ。役に立つことは何も書いてない。



国内記事

2015/02/14 時点で日本語による使用報告は見つからない。

マニュアル




2015年3月2日月曜日

Foldable 31cm Grey card diffuser Softbox

Foldable 31cm Grey card diffuser Softbox (from Meking Studio, China)

↑これが商品名。特性を羅列しただけである。
"Counterfeit Flashdisc" と呼ぶべきものだ。

「灰色」を意味する英単語は "gray" が一般的だが、 (a を e に変えた)"grey" も間違いではないらしい。 


(from MEKING Studio)


(いずれ、中国でコピーされるだろうという)予想通り、
Fstoppers Flashdisc の「模倣品」が 出た。

本家が $50、米国外への発送を嫌う、のに対し、
模倣品は、本体 $18 程度、しかも世界中へ郵送料込みの価格である。

本家と比較するため、さっそく、eBay へ注文、10日ほどで到着した。


オリジナルへの『畏敬の念』など、まったく無い。
形は「いびつ」で、円形になっていない。
その「歪んだ形」のまま、宣伝写真に使用する、その神経にも恐れ入る。
羊頭狗肉(本家の画像で宣伝し、偽物を発送する)よりは「マシ」か。

内部構造・サイズ・縫製位置は本家と変わらない。裏のグレイカード構成も同じ。
実践投入は行っていない(当分は使う予定もない)が、紗膜は、青色へ偏位しそうな色だ。
製品全体に「特有の臭い」がある、中華製品はいつもそうだ。
しばらく風通しの良いところに広げておこう。
縫製が雑。
スピードライト固定用のゴム部分も、いつ「のびきってしまう」か不安。

しかし スピードライトには何の(例えば、ベルクロを貼り付けたりするなど)負荷、変更もなく、かつ、汚れても・紛失しても「それほど惜しくない」程度の価格。
eBay にアカウントを持つ者なら、「ものは試し」と注文したらいい。大きな後悔はしないと思う。

「これは 中華・模倣品だ」と気づく者は、そうそうおるまい。
(from MEKING Studio)
グレイカードを写しながら、
ホワイトバランスが狂っている、とは「愛嬌」だ。

両者を比較する。
サイズはみごとに一致。
偽物が、歪(いびつ)な円形だが、本物だって完全な円とは言えない。
素材も視覚・触覚では相違が分からない。
重量もほぼ同じ。
裏面(発光しない面)のグレイカード構造も、各色の幅までも相同である。

2時側に「黒いタグ(FS Flash Disc)」があるのが本物。
偽物は、グレーの縫製、ゴム部の縫製が「雑」である。

18% gray 部、黒との境界上部に「皺」がある。
speedlight 固定ゴムの縫製部にも「皺」
まぁ、実用上困るほどではない。

上に乗るのが偽物、下が本物。
偽物の紗膜はやや蒼白い。
紗膜の厚さ、手触りはほぼ同じ。

上;中国製。円周を覆う布地の終末は6時位置。
下:本物。終末処理は12時位置で、幅広い。

←(左):本物。断端ゴム部が幅広く、余裕がある。
→(右):偽物。ゴムがきつく、(スピードライト挿入せぬ状態では)両円盤の距離がせまい。


オリジナルの FStoppers Flash ?[Dd]isc には申し訳ないが、(スピードライトの簡易)ディフューザとして使う限り、中国のコピー品で充分である。

いうまでもなく、コピー製品を販売することが非難されるべきだが、
「素人にも容易に複製可能」な程度の未完成品を、しかも適正と思われる価格の3倍もの値付けをして発売した FStoppers にも反省の余地がある。もう少しアイデアを醸成し、どこかに「真似のできないギミック」を組み込んで販売すべきであった。

コピー品 $18 でも、まだ「高価すぎる」ように感じる。

eBay 某店では、3個買うと 30% off. 一個あたり $13 になる。これが適正上限だろう。
興味があり、かつ面倒を厭わぬ者あらば、この3個組を購入し、そのうち2個をそれぞれ 2000円で友人に売りつけるがよい。ほぼ無料で1個を入手できる。


Amazon US では  $20(米国内送料込み) で販売が始まった。

本品は、軽量で、手荒に扱っても破損の心配がない。それゆえ、中国から大量搬入が可能であり、おそらく、近日中に中華業者により、日本Amazonでも発売されるだろう。
初期価格 2000円 と予想する。ある程度は売れるのではないか。

耐久性不明。


結語:

Off-camera flash を使う者は、カメラバッグに1つ、(あるいは speedlight の数だけ)常備して損はない。

現状、オリジナル FStoppers Flash ?[Dd]disc に明瞭なアドバンテージは存在せず、この「中華コピー品」で実用上充分である。

買うなら、$15 未満を狙え。

Fstoppers FlashDisc

Fstoppers FlashDisc
(Flash Disc とスペースを入れるべきか?、本家でさえ表記が統一されていない。)

Fstoppers store
本家より借用

スピードライトの発光部に装着する「簡易ディフューザー」である。
軽い・小さい・邪魔にならない・装着が簡単

ホットシューに固定したスピードライトに使用するのではあまり価値がなく、
事実上「オフカメラ(リモート)発光」に使用するためのガジェットである。

発売元(FStoppers) によると、
 ・ 5,6年前に発案し、自作品をずっと(Wedding photo などに)使用していた。
 ・ 便利なので、製品化して売ろうと考えた。
 ・ 昨年 12月、初ロット 1000個を手作りで作成し、
 ・ 「3 個セット 100ドル」 でシークレット販売した。
 ・ 「あっという間に売り切れた」
と言う。
(好評だったと言う割には、
 初期ロットの購入報告および作例がネットにアップされていない
 のが不思議だ。他言無用だったのか?)


セカンド・ロットは 「前回ロットより多数個」作成したそうだ。
(どこかで 5000個と聞いたが、再確認できない。私の聞き間違いか?)。
 「(当初の予定どおり)1個 50ドル(という強気の価格)」で、
(直接販売はせず)、Amazon.com にて委託販売している。

Amazon.com 商品リンク

Amazon での購入者は、きわめて高い評価を与えている。
Amazon にて販売開始されたのが 10月9日、ただちにオーダーし、10月22日到着した。


さぁて、どんなものか。


cf. 中華コピー品 もある。(2015年1月末頃)


外見


「畳まれて、しわくちゃになったもの」が届く(中華モノはだいたいそうだ)と覚悟していたが、
広げられた状態で、(注文品と異なるものが届いたのではないかと不安になるほど)大きな箱に梱包されて到着した。





「薄いフィルムは子供に危険」
と注意書きがある。

収納袋と本体


非発光面(あるいは裏側というべきか?)
グレイカードである。
直径は 31cm
発光面
中央やや下方に正方形の「当て布」がある。
これは、スピードライト上部の強い光を遮るため。

構造

スピードライト挿入口。
「幅広ゴム」で固定するだけだが、
テンションと、滑り抵抗があり、乱暴に扱っても
抜け落ちる心配は(ほとんど)ない。
ディフューザー側を持って振り回すのは危険。

裏面の内側全体、円筒の側面、および発光面の当て布
が反射板になっている(だけである)。
器用な人なら、模倣・自作も可能だろう。

縫製はしっかりしている。
経年変化でゴムが延びるだろう。
その場合は、新品のゴムを縫い付けよう。
ただし、そうなるまで使い続けるだろうか?
円筒の高さ、自然の状態で 4cm
強く広げると 5.5cm まで広がる。
おそらく、一個一個手作りだと思う。
そのため、サイズにはばらつきがあるだろう。
YN560-III を固定した。
スピードライト左右にそれぞれ 5cm ほどの
光がもれる「空白」がある。
ここを塞ぐ工夫・細工は、なされていない。
小光量で、光の広がりを確認した。
「当て布」のために hot spot はない。
予想通り「円形」ではなく、「扇形」に近い。

非発光面、およびスピードライト挿入部周囲の
「光・漏れ」の様子。


補強


本体上端(スピードライト挿入の反対側)に「支持構造」がないため、「ふにゃり」と発光面・非発光面が異常接近し、いささか「心もとない」。(言葉で説明するのは難しい、使っていればわかる)
実用上困るほどではないが、できることなら「きれいな円筒構造」を維持したい。

便宜上、スピードライト挿入側を「6時側」、その対側を「12時側」と呼ぶ。


スピードライトを挿入しても、「12時側」は「つぶれている」。
ここにスピードライトの光が集まるので、
なんとか立ち上がって欲しい。
そこで、円筒側面を保持するため、一辺 5.5cm 前後(円柱の高さ)の白板プラスチックを「さまざまな」長さに切って試してみた。(今回は、食卓に転がっていた菓子のケースを切り取った)

ある程度の強度が必要。
一方、薄いことが望ましい。
紙よりプラスチック板が好適と思う。

「迅速性」(ただちに装着、整形できること。収納も容易であること)
「支持性」(円筒型が維持されること)
を考慮すると、

結局 「5.5 x 5.5 cm」 のほぼ正方形の小片を準備し、本体上部のスプリング部にはめ込むことで必要・十分であることがわかった。
長い板の方が支持力は強いが、付け外しが面倒。
側面も補強してみたが、手間が増えるだけで効果は薄い。
「12時側」1枚だけで充分である。

補強なし

プラスチック板を、円周の縫い目と側面との間に挟む。
画像では隠れている上端も同じ方法で挟んでいる。

この補強により、光がより「均一」になり、光のロスが減った。

簡単に作ることができる。紛失しても惜しくない。重量増加がない。
収納袋に入る。少々振り回しても落下の心配がない。

(まぁ、誰でも思いつく程度の工夫だな)

これで「傾いた円形の板」が、
「誰もが認める円柱」になった。


作例なし


これを使った「作例」を掲載すべきだと思うが、
「この器具ならでは」と思える画像がない。

米Amazon でも、評価が高いにもかかわらず、「作例」が挙げられていない。



現時点の評価

  • (現時点では)他に同様の物がない、ユニークな構造
  • "Flash ?[Dd]isc" という名称はどうだろう。USB メモリーは flashdisk である。
  • 軽い、携行が容易である。
  • ただし、50ドルは高価である。3個100ドルなら納得できる。


予感

  • 直径 40cm 程度まで「拡大」可能ではないか?(あまりに大きくなると収納サイズがスポイルされるので、40cm までが限界と思われる)
  • 何らかの「立体支持構造」が付加されるのではないか?(現状のままでは、学生の「コンセプトモデル」といった完成度だ。)
  • 廉価になるのではないか?(一巡し、売れ行きが落ちたところで、3個$100 のセールが始まるか?)
  • 中華模倣品が($10 程度で)登場するのではないか?
  • など、「コストパフォーマンス」、「改善の余地」の二点で、不満がある。

コンパクトに持ち歩くことができ、さっと広げて、目立たぬうちに撮影を終える。
旅行に携行するに最適である。

「旅行に持ち出す」となると、大きな DSRL は不釣り合いで、ミラーレス一眼で使いたい。
(ホットシューが省略されたミラーレス機は悲しい。)

「小型一眼を使う」となると、大きな(GN 50-60 クラスの)スピードライトは不釣り合いで、GN 30 程度、単三2本で駆動する、小型のスピードライトが欲しい。
もちろん、リモートトリガーの受信機を内蔵して。

Yongnuo が YN-300 (単三2本、マニュアル専用、首振り不要、照射角ズーム不要、マルチ発光不要、スレーブ発光不要、リモート on/off 可能、オートパワーオフ可能、ホットシュー固定具不要)なんてのを作ってくれないかな。

「小型スピードライトを使う」となると、現在のトリガー RF-60[23] も、大きすぎる。
ボタン電池を使い「母指頭大」ほどで、RF-60[23] 互換の小型トリガーが欲しい。
cf. FlashQ これくらいの大きさが望ましい。


Robin Knight's review

Thierry Lyles's review


同類 diffuser との比較。


Rogue FlashBender の欠点
 speed light への結合が不安定
 重い
 catch light が四角形になる。

Round Flash Ring の欠点
 重い、大きい
 畳んでも邪魔
 光量 2段分程度のロスあり
 もとより softbox として設計されていない

Round Flash Dish
 こちら(RF Dish) の方が照射面が広く、ほぼ完全な正円照射、光量ロスが少なく、良さそうだ。
 2個目の Flashdisk を購入すべきかどうか を迷っていたが、冷静に立ち止まり、
 Roundflash-Dish を Poland に注文した。現在、到着待ちの状態。



cf. 中華コピー品 もある。(2015年1月末頃)


(記事の一部に、正規表現を用いている。)